オランダの医療のかかり方と健康保険(ホームドクター・自己負担)
公開 2026年10月21日 / 内容は公開時点の情報です。手続きや料金は変わることがあるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
オランダでは、具合が悪くなったら、まず近所の「ホームドクター(huisarts)」にかかるのが基本です。病院の専門医には、原則としてホームドクターの紹介で進みます。医療のかかり方と、健康保険・自己負担のしくみをまとめました。
まずはホームドクター(huisarts)に登録する
- 住み始めたら、できるだけ早く住まいの近くのホームドクターに登録しておきましょう。新しい患者を受け付けていない医院もあるため、具合が悪くなってから探すと時間がかかります。
- 専門医(病院)を受診するには、ふつうホームドクターの紹介が必要です。紹介なしで行くと、費用が高くなったり、待ち時間が長くなったり、受診を断られたりすることがあります。
夜間・休日と、救急のとき
| 状況 | 連絡先 |
|---|---|
| 平日の診療時間内 | 登録しているホームドクター |
| 夜間・休日で、急ぐが命に関わらない | 地域の休日夜間診療所(huisartsenpost)。まず電話で相談します |
| 命に関わる(大けが、強い胸の痛み、呼吸が苦しい、意識がない、大量の出血など) | 112(救急) |
健康保険の加入義務
- オランダに住んで働く人は、民間の保険会社が扱う基礎保険(basisverzekering)に入る必要があります。
- オランダ政府の案内では、居住許可の効力が始まってから4か月以内に加入し、保険は許可の開始日にさかのぼって有効にする必要があります。さかのぼった期間の保険料も払います。
- 加入しないままでいると、公的機関(CAK)から通知が届き、罰金の対象になります。
自己負担(eigen risico)は2026年は年385ユーロ
- 基礎保険には、1年間で決まった額までを自分で払う「強制の自己負担(verplicht eigen risico)」があります。2026年は1人あたり年385ユーロです(2025年と同じ額に据え置き)。
- ホームドクターの診察は自己負担の対象外です。妊婦健診・出産・産後ケア(kraamzorg)も対象外です。
- 18歳未満の子どもには自己負担がありません(基礎保険の範囲の医療)。
- 保険料を安くする代わりに、自己負担を上乗せする選択(任意で最大500ユーロ)もあります。急な出費に備えられるかで決めましょう。
日本からの駐在(一時派遣)の場合
- 日本とオランダの社会保障協定(2009年3月1日発効)により、派遣期間が5年以内の一時派遣の人は、原則として日本の年金と医療保険にだけ加入します。
- そのためには、派遣の前に日本年金機構へ「適用証明書」を申請します。派遣を延長するときも、延長の前に申請が必要です。
- オランダでの医療費の支払い方や、オランダの保険に入る必要があるかは、勤務先と保険会社に必ず確認してください。
アムステルフェーンの Amstelland 病院には、日本人の患者を通訳などで支える「ジャパンデスク」があります。日本語での相談先として覚えておくと安心です。
参考:オランダ政府「健康保険と居住許可」、eigen risico の説明(2026年10月更新)、オランダ保健省「2026年の自己負担を据え置く法改正」、エラスムス大学「オランダの医療のかかり方」、厚生労働省「日・オランダ社会保障協定の発効」、日本年金機構「日・オランダ社会保障協定の申請書」
この記事は制度の説明です。特定の保険商品や医療機関をおすすめするものではありません。



